涼を呼ぶうちわ あおぐだけじゃない①

2017

夏の風物詩、うちわは様々な使い方が時代とともに生まれ、進化してきました。

貴人の顔隠し、武田信玄が川中島で上杉謙信の刀を受け止めたのもうちわ、歌舞伎役者のブロマイド代わりにもなりました。歴史をたどってみよう。

「昭和40年代までは町じゅうに竹の香りがしていた」。うちわで全国の生産シェアの9割、年間1億本を作っている香川県丸亀市の塩屋町を訪ねた。見渡しても閑静な住宅街で何のにおいもしない。

「今も生産は活況だが、プラスチック製を機械生産している。だから竹の香りはしないんだ」と香川県うちわ協同組合連合会会長の山下清さん。マンションのような建物が工場だ。プラ製が増えたのは、うちわをマンションや金融商品などの広告を載せる媒体として使うようになったから。「竹製うちわを作れる伝統工芸士が8人しか残っていないのは寂しいけど」と話す。

風を起こして涼んだり、火を起こしたりするのがうちわだと考えがちだが、時代ごとに新たな使い方が生まれて進化しています。

 

 

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